パパになった冷徹御曹司の溺愛は止まらない!~内緒の赤ちゃんごと、独占欲全開で娶られました~
 手に握っていたカードキーを、持っていたバッグにそっとしまうと、チェイサーとして置かれていたミネラルウォーターを口に運ぶ。
 冷たく心地よい感触が喉をすべるが、簡単には熱は引かない。小さく息を吐くと、私はパーティー会場から出て化粧室へと向かった。

 個室のメイクルームに入ると、私は自分の顔を鏡に映す。不安そうな表情と、最後なのだからと期待する女の自分。

 どうしよう……。

 何度自分に問いかけても、もちろんはっきりとした答えが出るわけない。
 ずっとここにいるわけにもいかなくて、私は化粧室をでるとエレベーターホールへと向かった。
 

 このままエレベーターに乗って、フロント階まで降りてタクシーに乗るだけ。
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