パパになった冷徹御曹司の溺愛は止まらない!~内緒の赤ちゃんごと、独占欲全開で娶られました~
対峙する決心をしたはずなのに、その気持ちが一気に乱されてしまう。
「乗って」
「え? でも」
車に乗ってどこに行くというのか不安で、咄嗟に否定の言葉が口を付く。
「ここではゆっくり話せないから」
そう言われてしまえば、何も言えず私は彼に数歩後ろからついていく。開けられた助手席に少し躊躇しつつ乗り込む。
高級車の助手席は身体を包み込まれるような感覚で、なぜか背筋を伸ばして窓の外を見る。
見慣れた景色のはずなのに、なんとなく知らない景色に思えてきた。
「咲良、女の子だよな? 名前は?」
いきなり弥生の話をされると思っていなかった私は、警戒するように身構えた。
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