100日婚約なのに、俺様パイロットに容赦なく激愛されています
スラックスの右ポケットに片手を入れ、そこにある細長い箱状の感触を確かめる。
(あの人は本当に余計なことを言う)
さっきまで長時間一緒だった御子柴の顔を頭に浮かべ、渋い顔をする。
土産は買っていないと言ったのは嘘で、空港内のジュエリー店でネックレスを購入していた。
和葉が喜ばないとわかっているのに買ったのは、御子柴の影響に他ならない。
『真っ赤になって目を潤ませて喜ぶ可愛い顔が見られるぞ』
そこまで感激してくれるとは思わないが、喜んでくれる可能性が少しはある気がして余計なアドバイスを無視できなかったのだ。
広い空港内で運航整備部の管理棟まで移動して連絡通路を進む。
そこを抜けると格納庫だ。
二階の高さに相当する通路からは、天井が高く広い格納庫全体が見渡せる。
移動式の足場に囲まれたが機体が二機あり、この時間になっても大勢の整備士が解体整備に勤しんでいた。
鉄柵に手をかけた五十嵐は下を覗き込むようにして小柄な整備士を探す。
しかし和葉の姿はなく、駐機場かと思って階段に向かうと、一段目に足をつける前に見つけた。
階段を下りた先にオレンジ色の大きなカートがあり、和葉はその引き出しから慣れた手つきで点検用の特殊な工具を取り出している。
顔を見られてホッと心が緩んだが、歌っているように口元が小さく動いているのに気づいて眉根を寄せた。
(随分と楽しそうだな)
少しも寂しそうでないのが不満だ。
(あの人は本当に余計なことを言う)
さっきまで長時間一緒だった御子柴の顔を頭に浮かべ、渋い顔をする。
土産は買っていないと言ったのは嘘で、空港内のジュエリー店でネックレスを購入していた。
和葉が喜ばないとわかっているのに買ったのは、御子柴の影響に他ならない。
『真っ赤になって目を潤ませて喜ぶ可愛い顔が見られるぞ』
そこまで感激してくれるとは思わないが、喜んでくれる可能性が少しはある気がして余計なアドバイスを無視できなかったのだ。
広い空港内で運航整備部の管理棟まで移動して連絡通路を進む。
そこを抜けると格納庫だ。
二階の高さに相当する通路からは、天井が高く広い格納庫全体が見渡せる。
移動式の足場に囲まれたが機体が二機あり、この時間になっても大勢の整備士が解体整備に勤しんでいた。
鉄柵に手をかけた五十嵐は下を覗き込むようにして小柄な整備士を探す。
しかし和葉の姿はなく、駐機場かと思って階段に向かうと、一段目に足をつける前に見つけた。
階段を下りた先にオレンジ色の大きなカートがあり、和葉はその引き出しから慣れた手つきで点検用の特殊な工具を取り出している。
顔を見られてホッと心が緩んだが、歌っているように口元が小さく動いているのに気づいて眉根を寄せた。
(随分と楽しそうだな)
少しも寂しそうでないのが不満だ。