100日婚約なのに、俺様パイロットに容赦なく激愛されています
休憩している人はたった数人で、後輩の副操縦士の会釈に応えてから離れた四人掛けのテーブル席を選んで荷物を置いた。
カップのコーヒーを買って席に戻り、苦みを味わう。
明日はオフ日で夜勤明けの和葉も家にいる。
夕食はふたりでどこかに食べにいこうと考え、携帯で店を検索していたら、誰かが目の前で足を止めた。
顔を上げると、カップを手にした美玲が立っていた。
制服姿ではなく、品のいいベージュのコートを着てブランドもののバッグを肩にかけており、彼女も帰宅前に休憩したかったようだ。
「五十嵐さんはニューヨーク便でしたよね? おつかれさまでした」
「おつかれさまです。堂島さんは?」
「今日は福岡でした。ここいいですか?」
「どうぞ」
コーヒーのカップを斜め前の席に置いて座った彼女がクスッとする。
「女性職員とふたりにならないよう気をつけている様子でしたので、断られると思って聞いたんです」
恋愛目的で近づいてくる女性なら、食堂でのコーヒー一杯でも同席は遠慮するが、これまで美玲からアプローチされたことはない。
真面目で優秀、仕事熱心な彼女には一目置いていた。
退職した緑沢の件では盲目的に仲間を信じて申し訳なかったと謝られたが、あの時にキャビンで意見をぶつけてくれたことにも好感を持っている。
カップのコーヒーを買って席に戻り、苦みを味わう。
明日はオフ日で夜勤明けの和葉も家にいる。
夕食はふたりでどこかに食べにいこうと考え、携帯で店を検索していたら、誰かが目の前で足を止めた。
顔を上げると、カップを手にした美玲が立っていた。
制服姿ではなく、品のいいベージュのコートを着てブランドもののバッグを肩にかけており、彼女も帰宅前に休憩したかったようだ。
「五十嵐さんはニューヨーク便でしたよね? おつかれさまでした」
「おつかれさまです。堂島さんは?」
「今日は福岡でした。ここいいですか?」
「どうぞ」
コーヒーのカップを斜め前の席に置いて座った彼女がクスッとする。
「女性職員とふたりにならないよう気をつけている様子でしたので、断られると思って聞いたんです」
恋愛目的で近づいてくる女性なら、食堂でのコーヒー一杯でも同席は遠慮するが、これまで美玲からアプローチされたことはない。
真面目で優秀、仕事熱心な彼女には一目置いていた。
退職した緑沢の件では盲目的に仲間を信じて申し訳なかったと謝られたが、あの時にキャビンで意見をぶつけてくれたことにも好感を持っている。