100日婚約なのに、俺様パイロットに容赦なく激愛されています
「ネックレス。あの……」
ゆっくりと振り返った和葉の顔は決まりが悪そうだ。
「仕事中はアクセサリー禁止で。配線の修理中にネックレスが切れて落ちたらショートします」
「悪かった」
やはり和葉は喜んでくれない。
最初からわかっていたことだと諦めたが、自分でネックレスを外した和葉が手のひらにのせてじっと眺めている。
その頬は心なしか赤く、外灯の明かりを映した瞳は潤んだように輝いていた。
「きれい……。眺めていたいけど、本当に時間がないので。家に帰ったらもう一度つけてくれますか?」
「欲しいのか? ジュエリーは喜ばないと思っていたが」
「それなのに買ってくれたんですか? 意地悪のつもりのお土産でしたら失敗です。すごく嬉しいので。このチェーンはプラチナですよね。航空機にも白金が使われているのを知っていますか?」
知らないと答えると、彼女が人差し指を立てて得意げな顔をした。
「スパークプラグです」
ジェットエンジンの点火装置のことだ。
だから喜んだのかと呆れたが、指先で星のモチーフに触れた和葉が目を細めた。
「人生初のダイヤ、大切にします」
心から嬉しそうな笑顔に胸打たれる。
ネックレスを五十嵐の手に戻した彼女は、社用車に急いで乗り込み走り去った。
二分足らずの慌ただしい逢瀬が終わり、息をついて手の中のネックレスを見る。
(余計なアドバイスではなかったな)
心の中で御子柴に感謝する。
ゆっくりと振り返った和葉の顔は決まりが悪そうだ。
「仕事中はアクセサリー禁止で。配線の修理中にネックレスが切れて落ちたらショートします」
「悪かった」
やはり和葉は喜んでくれない。
最初からわかっていたことだと諦めたが、自分でネックレスを外した和葉が手のひらにのせてじっと眺めている。
その頬は心なしか赤く、外灯の明かりを映した瞳は潤んだように輝いていた。
「きれい……。眺めていたいけど、本当に時間がないので。家に帰ったらもう一度つけてくれますか?」
「欲しいのか? ジュエリーは喜ばないと思っていたが」
「それなのに買ってくれたんですか? 意地悪のつもりのお土産でしたら失敗です。すごく嬉しいので。このチェーンはプラチナですよね。航空機にも白金が使われているのを知っていますか?」
知らないと答えると、彼女が人差し指を立てて得意げな顔をした。
「スパークプラグです」
ジェットエンジンの点火装置のことだ。
だから喜んだのかと呆れたが、指先で星のモチーフに触れた和葉が目を細めた。
「人生初のダイヤ、大切にします」
心から嬉しそうな笑顔に胸打たれる。
ネックレスを五十嵐の手に戻した彼女は、社用車に急いで乗り込み走り去った。
二分足らずの慌ただしい逢瀬が終わり、息をついて手の中のネックレスを見る。
(余計なアドバイスではなかったな)
心の中で御子柴に感謝する。