100日婚約なのに、俺様パイロットに容赦なく激愛されています
一度だけ、浅見の無線機を奪うようにしてコックピットのパイロットと話し、上司から厳しく注意された。
その時を思い出してやっと気づく。
「補助動力装置の音が気になって、スポットでエンジンをかけてほしいと頼んだことがあるんです。もしかして、それを聞き入れてくれたのは……」
「俺だ」
目を細めた彼がフッと笑う。
「注意されている和葉を見てかばおうと思ったんだが、落ち込むどころか強気な目で反論していたよな」
(まさか叱られている現場を見られていたなんて。あの時は必死だったけど、今思うと他にやりようがあったと思う。知識も技術もないのに強気だったあの頃の自分が恥ずかしい)
思わず首をすくめたが、五十嵐は大切な思い出であるかのような目をしている。
「感心したんだ。仕事への情熱や使命感に。整備士としてのお前を尊敬し、信頼している」
「整備士として……」
空港で作業着姿の時に言われたなら大喜びしそうだが、恋心を満たしたいと期待している今は微妙な笑みを浮かべてしまう。
すると頭に大きな手がのり、優しい目で見つめられる。
「強気で生意気なのに迫られるとウブさを隠せない。それのどこが可愛くないって? お前ほど可愛いやつはいないだろ。パートナーとしての和葉のそういうところが好きだ」
欠点だと思っていたところが魅力だと言われ、やっと告白してもらえた気分になれた。
その時を思い出してやっと気づく。
「補助動力装置の音が気になって、スポットでエンジンをかけてほしいと頼んだことがあるんです。もしかして、それを聞き入れてくれたのは……」
「俺だ」
目を細めた彼がフッと笑う。
「注意されている和葉を見てかばおうと思ったんだが、落ち込むどころか強気な目で反論していたよな」
(まさか叱られている現場を見られていたなんて。あの時は必死だったけど、今思うと他にやりようがあったと思う。知識も技術もないのに強気だったあの頃の自分が恥ずかしい)
思わず首をすくめたが、五十嵐は大切な思い出であるかのような目をしている。
「感心したんだ。仕事への情熱や使命感に。整備士としてのお前を尊敬し、信頼している」
「整備士として……」
空港で作業着姿の時に言われたなら大喜びしそうだが、恋心を満たしたいと期待している今は微妙な笑みを浮かべてしまう。
すると頭に大きな手がのり、優しい目で見つめられる。
「強気で生意気なのに迫られるとウブさを隠せない。それのどこが可愛くないって? お前ほど可愛いやつはいないだろ。パートナーとしての和葉のそういうところが好きだ」
欠点だと思っていたところが魅力だと言われ、やっと告白してもらえた気分になれた。