100日婚約なのに、俺様パイロットに容赦なく激愛されています
真顔でじっと見下ろしていた彼は、形のいい唇を薄く開くと、妖艶にペロリと舐めてみせた。
「色気がない? 湯上りのパジャマ姿で言う台詞じゃないな。かなりうまそうだが。惚れた女に欲情しない男はいない」
「ま、待って――」
願いは聞いてくれずに唇を奪われた。
今日は初めてのことだらけで心が疲れているから勘弁してほしいのに、無垢なこの体まで捧げろと言うのか。
(嫌じゃないけど……)
唇や口内にとろけるような攻撃を受けていると、次第に体のあちこちが疼きだす。
愛しい人にもっと愛してほしいという欲求が胸の中で急速に勢力を広げ、気づけば和葉の方からも触れたくなって彼の首に腕を回していた。
してやったりと言わんばかりにニヤリとされても、悔しさより愛しさが勝る。
(マズイ、私じゃないみたいに心も体もおかしくなる。この恋は重症かも……)
深いキスを繰り返して息が乱れ、胸や太ももを撫でるみだらな手つきに喘ぐ。
初体験に戸惑っていてももっと触れてほしくなり、突き抜けそうな恥ずかしさを味わっているのに下着の最後の一枚を脱がされてもやめてほしくなかった。
ドアが半分開いたままなので、廊下からの光の帯が和葉の小ぶりな胸を横断している。
上にまたがり口の端を上げた彼にじっくりと視姦され、熱に浮かされたように本音が漏れた。
「すごく、好き」
「俺はもっとだ。先に惚れたのは俺の方だからな」
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