100日婚約なのに、俺様パイロットに容赦なく激愛されています
あの子だと思った途端、再会の喜びに突き動かされ、飛行機マニアの集う店で飲むことにしたのだ。
(雰囲気が大人びたように思うが、航空機への情熱は変わっていない)
和葉を初めて見たのは四年前の格納庫内だ。
格納庫とは大型旅客機がすっぽりと収まるほど巨大な倉庫で、その中で解体整備や点検、修理が行われている。
その日の勤務終わりに五十嵐は、翌日に乗務予定の機体が気になってわざわざ格納庫まで足を運んだ。
すると白いヘルメット姿の整備士たちの中に、黄色いヘルメットの小集団がいた。
初々しい新人たちは先輩整備士を前にひとりずつ自己紹介しているところのようで、近くを通ると可愛らしい女性の声がした。
『金城和葉、二十歳です。生まれは沖縄で、那覇空港に向かう飛行機を子供の頃から浜辺で見ていました。私の恋人は飛行機です。大好きだから整備士になりました』
彼女は堂々としており、飛行機が恋人だと冗談で言ったわけではないようだ。
皆が一斉に吹き出して笑ったが、五十嵐はハッとした。
巨大な機体を見上げる彼女の瞳は希望に満ちあふれて輝き、整備士になった純粋すぎる理由に胸打たれた。
(羨ましい)
空を飛ぶことに喜びのない自分より、彼女の方が航空業界に必要な人材に思えた。
次に和葉を見かけたのは三か月後の駐機場だ。
五十嵐が乗務前の機体を点検しにいくと、和葉が指導担当の整備士になにかを訴えているところだった。
(雰囲気が大人びたように思うが、航空機への情熱は変わっていない)
和葉を初めて見たのは四年前の格納庫内だ。
格納庫とは大型旅客機がすっぽりと収まるほど巨大な倉庫で、その中で解体整備や点検、修理が行われている。
その日の勤務終わりに五十嵐は、翌日に乗務予定の機体が気になってわざわざ格納庫まで足を運んだ。
すると白いヘルメット姿の整備士たちの中に、黄色いヘルメットの小集団がいた。
初々しい新人たちは先輩整備士を前にひとりずつ自己紹介しているところのようで、近くを通ると可愛らしい女性の声がした。
『金城和葉、二十歳です。生まれは沖縄で、那覇空港に向かう飛行機を子供の頃から浜辺で見ていました。私の恋人は飛行機です。大好きだから整備士になりました』
彼女は堂々としており、飛行機が恋人だと冗談で言ったわけではないようだ。
皆が一斉に吹き出して笑ったが、五十嵐はハッとした。
巨大な機体を見上げる彼女の瞳は希望に満ちあふれて輝き、整備士になった純粋すぎる理由に胸打たれた。
(羨ましい)
空を飛ぶことに喜びのない自分より、彼女の方が航空業界に必要な人材に思えた。
次に和葉を見かけたのは三か月後の駐機場だ。
五十嵐が乗務前の機体を点検しにいくと、和葉が指導担当の整備士になにかを訴えているところだった。