100日婚約なのに、俺様パイロットに容赦なく激愛されています
『補助動力装置の音がいつもと違います』
『そうか?』
『私は一昨日も昨日もこの機体で勉強しています。絶対に違います』
『俺には異常音には聞こえない。直前に乗務していたクルーから不具合の報告もなかったが』
『でも――』
怒っているようにも見える真剣な顔。引き下がるわけにいかないという気概が伝わってきた。
しかしいくら主張しても、指導者が異常なしと判断したならそれで終了だろう。
頑張っている和葉を気にしながら機体のチェックを終えコックピットに入ると、彼女の指導担当の整備士から無線が入った。
『コックピット、応答願います』
『はい、五十嵐です』
『整備の浅見です。補助動力装置に不具合の可能性があります。ディスプレイのエラー表示を確認してください』
新人の主張を伝えてきた彼と、指導者が根負けするまで食い下がっていた和葉に驚いた。
『エラーなし。計器はすべて正常値です』
『そうですよね。お手数おかけし――あ、こら!』
浅見の慌てる声の後に、和葉の真剣な声が聞こえた。
『ライン整備の金城です。どうしても気になるのでスポットでエンジンをかけていただくことはできませんか?』
補助動力装置はエンジンの始動を補助するためのものだ。
エンジンがかからなかった場合、機材を交換しなければならず搭乗前の方がいい。
それを考えての提案に感心した。
『その方がいいとこちらも判断します。キャプテンに連絡します』
『そうか?』
『私は一昨日も昨日もこの機体で勉強しています。絶対に違います』
『俺には異常音には聞こえない。直前に乗務していたクルーから不具合の報告もなかったが』
『でも――』
怒っているようにも見える真剣な顔。引き下がるわけにいかないという気概が伝わってきた。
しかしいくら主張しても、指導者が異常なしと判断したならそれで終了だろう。
頑張っている和葉を気にしながら機体のチェックを終えコックピットに入ると、彼女の指導担当の整備士から無線が入った。
『コックピット、応答願います』
『はい、五十嵐です』
『整備の浅見です。補助動力装置に不具合の可能性があります。ディスプレイのエラー表示を確認してください』
新人の主張を伝えてきた彼と、指導者が根負けするまで食い下がっていた和葉に驚いた。
『エラーなし。計器はすべて正常値です』
『そうですよね。お手数おかけし――あ、こら!』
浅見の慌てる声の後に、和葉の真剣な声が聞こえた。
『ライン整備の金城です。どうしても気になるのでスポットでエンジンをかけていただくことはできませんか?』
補助動力装置はエンジンの始動を補助するためのものだ。
エンジンがかからなかった場合、機材を交換しなければならず搭乗前の方がいい。
それを考えての提案に感心した。
『その方がいいとこちらも判断します。キャプテンに連絡します』