100日婚約なのに、俺様パイロットに容赦なく激愛されています
結果として補助動力装置に異常はなくエンジンがかかり、オンタイムで搭乗も開始された。
今頃、和葉が叱られていないかと気になった五十嵐は、キャプテンの許可を取って一度外へ出た。
すると案の定、搭乗橋のかかったスポットの端で、浅見よりも上の立場の整備士から叱責されている最中だった。
新人がパイロットに直接物申すとは前代未聞で、立場をわきまえろというような注意が聞こえた。
これは落ち込むに違いないと心配したのだが、彼女は強気な視線をぶつけて言い返していた。
『新人が直接パイロットと話してはいけないのでしたら今後はそうします。ですが、異常があると思った時は、結果として間違っていたとしてもリチェックさせてください。私たちは最後の砦なんですよね?』
離陸前の最終点検をするライン整備士を〝最後の砦〟と呼ぶ人もいる。
彼女は一人前ぶりたかったわけではなく、使命感と責任感からコックピットに進言したのだろう。
叱責を予想してかばってあげようかと思い、外に出てきたが、意志の強そうな目を見ると、いらぬ心配だったとわかった。
声をかけずにコックピットに戻り、ホノルルに向けて飛び立った後もしばらく和葉の目が頭から離れなかった。
(たった三か月の新人整備士なのに使命感は一人前以上だ。素晴らしい。彼女のような整備士がいてくれたら、安心して飛べる)
今頃、和葉が叱られていないかと気になった五十嵐は、キャプテンの許可を取って一度外へ出た。
すると案の定、搭乗橋のかかったスポットの端で、浅見よりも上の立場の整備士から叱責されている最中だった。
新人がパイロットに直接物申すとは前代未聞で、立場をわきまえろというような注意が聞こえた。
これは落ち込むに違いないと心配したのだが、彼女は強気な視線をぶつけて言い返していた。
『新人が直接パイロットと話してはいけないのでしたら今後はそうします。ですが、異常があると思った時は、結果として間違っていたとしてもリチェックさせてください。私たちは最後の砦なんですよね?』
離陸前の最終点検をするライン整備士を〝最後の砦〟と呼ぶ人もいる。
彼女は一人前ぶりたかったわけではなく、使命感と責任感からコックピットに進言したのだろう。
叱責を予想してかばってあげようかと思い、外に出てきたが、意志の強そうな目を見ると、いらぬ心配だったとわかった。
声をかけずにコックピットに戻り、ホノルルに向けて飛び立った後もしばらく和葉の目が頭から離れなかった。
(たった三か月の新人整備士なのに使命感は一人前以上だ。素晴らしい。彼女のような整備士がいてくれたら、安心して飛べる)