100日婚約なのに、俺様パイロットに容赦なく激愛されています
いまいちな出来のケーキも喜んでくれた彼は、キッチンの片づけまで手伝ってくれる。
食器洗浄機に入らないフライパンや鍋を和葉が洗い、彼が隣で拭く。
「もういいですよ。五十嵐さんは休んでください」
「お前の方が疲れているだろ」
「体力には自信があります」
ケーキ作りに時間はかかったが、あとは家庭料理のみで部屋の飾りつけもなく、大したことをしていない。
(急ごしらえだから仕方ないけど、誕生日パーティーとしての完成度は低い。それに、なにか忘れているような……)
「ふたりで片づけた方が早い。さっさと終わらせて同時に休もう」
そう言われた直後にハッと思いあたった。
「すみません、片づけをお願いします」
「おい、突然、百八十度も方向転換するな」
呆れ声に返事もせず自室に駆け込むと、クローゼットを開けた。
アパートから持ってきた私物が詰め込まれた中から引っ張り出したのは、両手で抱えるサイズのプラスチック製の収納ボックスでかなり重い。
床の上で開けると、そこには細々とした航空機のジャンク部品が入っていた。
(どれにしようか。うん、これがいい)
手に取ったのは旅客機のタービンブレードだ。
約一万四千時間の飛行を支えたジェットエンジンの心臓部のパーツで、細長く片手に納まる大きさをしている。
食器洗浄機に入らないフライパンや鍋を和葉が洗い、彼が隣で拭く。
「もういいですよ。五十嵐さんは休んでください」
「お前の方が疲れているだろ」
「体力には自信があります」
ケーキ作りに時間はかかったが、あとは家庭料理のみで部屋の飾りつけもなく、大したことをしていない。
(急ごしらえだから仕方ないけど、誕生日パーティーとしての完成度は低い。それに、なにか忘れているような……)
「ふたりで片づけた方が早い。さっさと終わらせて同時に休もう」
そう言われた直後にハッと思いあたった。
「すみません、片づけをお願いします」
「おい、突然、百八十度も方向転換するな」
呆れ声に返事もせず自室に駆け込むと、クローゼットを開けた。
アパートから持ってきた私物が詰め込まれた中から引っ張り出したのは、両手で抱えるサイズのプラスチック製の収納ボックスでかなり重い。
床の上で開けると、そこには細々とした航空機のジャンク部品が入っていた。
(どれにしようか。うん、これがいい)
手に取ったのは旅客機のタービンブレードだ。
約一万四千時間の飛行を支えたジェットエンジンの心臓部のパーツで、細長く片手に納まる大きさをしている。