100日婚約なのに、俺様パイロットに容赦なく激愛されています
「やるな。この反撃は想定外だ」
どうやら迫る気がうせたようで、立ち上がった彼はクローゼットから着替えを出すとドアへ向かった。
「シャワーを浴びる。その間にキーホルダーを外しておけよ」
「はい……」
押しつける気はもうないが、もらってくれなかったのは残念だ。
(引退した航空機のパーツにロマンを感じないのか。パイロットなら、価値をわかってくれると思ったのに)
音に出ない程度のため息をもらし、キーホルダーに手をかける。
取り外そうとしていると、廊下から声がした。
「苦労して入手したんだろ? 俺よりお前が持っていた方がいい。タービンブレードもそれを願っているはずだ」
航空機への愛情を感じる言い方にハッとして振り向いたが、もうそこに彼はいなかった。
誰もいない廊下を見ながら和葉の口元が緩む。
(迷惑というより、私の宝物はもらえないという意味だったのかも)
案外いい人だと思い、その直後に自分のチョロさにハッとした。
(危ない。騙されるところだった)
惚れさせるという企みのもとでの発言かもしれない。
いくら手とはいえ、恋愛初心者にキスをしてからかう彼は決していい人ではないはずだ。
惚れたら負けだと思うので、自分の心に強く言い聞かせる。
(五十嵐さんよりこのタービンブレードの方が好きだと言い切れる。だから私なら大丈夫。百日一緒に住んだって、絶対に恋に落とされない)
どうやら迫る気がうせたようで、立ち上がった彼はクローゼットから着替えを出すとドアへ向かった。
「シャワーを浴びる。その間にキーホルダーを外しておけよ」
「はい……」
押しつける気はもうないが、もらってくれなかったのは残念だ。
(引退した航空機のパーツにロマンを感じないのか。パイロットなら、価値をわかってくれると思ったのに)
音に出ない程度のため息をもらし、キーホルダーに手をかける。
取り外そうとしていると、廊下から声がした。
「苦労して入手したんだろ? 俺よりお前が持っていた方がいい。タービンブレードもそれを願っているはずだ」
航空機への愛情を感じる言い方にハッとして振り向いたが、もうそこに彼はいなかった。
誰もいない廊下を見ながら和葉の口元が緩む。
(迷惑というより、私の宝物はもらえないという意味だったのかも)
案外いい人だと思い、その直後に自分のチョロさにハッとした。
(危ない。騙されるところだった)
惚れさせるという企みのもとでの発言かもしれない。
いくら手とはいえ、恋愛初心者にキスをしてからかう彼は決していい人ではないはずだ。
惚れたら負けだと思うので、自分の心に強く言い聞かせる。
(五十嵐さんよりこのタービンブレードの方が好きだと言い切れる。だから私なら大丈夫。百日一緒に住んだって、絶対に恋に落とされない)