イケメンカリスマ美容師の沼は思った以上に深そうです
「あー、来た来た。杷子!」
少し遅れて会場に入ると、キョロキョロと辺りを見回す私を先に見つけた凉々花が右手を上げて合図してくれた。
ビュッフェスタイルでの立食パーティーだったのだけれど、凉々花は同じクラスだった朝山さんと話をしていたみたいだ。
彼女とは私も卒業以来会っていなかったので、「久しぶり!」とお決まりのあいさつを交わして談笑の輪に加わった。
「みんなあんまり変わってないね」
「まだ二十代だもん。これがあと三十年くらい経ったら容姿はきっと激変してるよ」
朝山さんの口調が面白くてアハハと声に出して笑ってしまった。
高校生だった同級生たちがみんなきちんとした大人になっていて、そこには時の流れを感じている。
「あそこにいるの、同じクラスだった倉本くんだよ。昔からイケメンだったけど今もカッコいいね」
凉々花に言われて視線を移すと、当時“学年一のモテ男”と称されていた倉本くんの姿があった。
ビシッと黒のスリーピーススーツを身に付けた彼は、今も相当モテるだろう。
とはいえ、快永さんでいっぱいの私の心にはまったく響かないけれど。
しばらく話していると、凉々花がバッグの中でブルブルと振動しているスマホを取り出した。
メッセージが来たみたいで、素早く操作して文面を確認している。
「彼氏?」
静かに問うと、凉々花は小さくうなずいた。
「同窓会が終わったら彼の家に泊まりに行く約束してて。いつごろ来れるのか聞いてきた」
きっと部屋でそわそわしながら凉々花が来るのを待っているのだろう。そんなふうに想像できるくらい、凉々花たちカップルは本当に仲がいい。
少し遅れて会場に入ると、キョロキョロと辺りを見回す私を先に見つけた凉々花が右手を上げて合図してくれた。
ビュッフェスタイルでの立食パーティーだったのだけれど、凉々花は同じクラスだった朝山さんと話をしていたみたいだ。
彼女とは私も卒業以来会っていなかったので、「久しぶり!」とお決まりのあいさつを交わして談笑の輪に加わった。
「みんなあんまり変わってないね」
「まだ二十代だもん。これがあと三十年くらい経ったら容姿はきっと激変してるよ」
朝山さんの口調が面白くてアハハと声に出して笑ってしまった。
高校生だった同級生たちがみんなきちんとした大人になっていて、そこには時の流れを感じている。
「あそこにいるの、同じクラスだった倉本くんだよ。昔からイケメンだったけど今もカッコいいね」
凉々花に言われて視線を移すと、当時“学年一のモテ男”と称されていた倉本くんの姿があった。
ビシッと黒のスリーピーススーツを身に付けた彼は、今も相当モテるだろう。
とはいえ、快永さんでいっぱいの私の心にはまったく響かないけれど。
しばらく話していると、凉々花がバッグの中でブルブルと振動しているスマホを取り出した。
メッセージが来たみたいで、素早く操作して文面を確認している。
「彼氏?」
静かに問うと、凉々花は小さくうなずいた。
「同窓会が終わったら彼の家に泊まりに行く約束してて。いつごろ来れるのか聞いてきた」
きっと部屋でそわそわしながら凉々花が来るのを待っているのだろう。そんなふうに想像できるくらい、凉々花たちカップルは本当に仲がいい。