妹に許婚を奪われたら、冷徹CEOに激愛を注がれました~入れ替え婚!?~
 円香は、婚約者であるはずの自分が取り残されている状況に少し淋しい気持ちになるも、そのまま両親とリビングで過ごす。こういう場合、朔也は少しだけ麗香の相手をしたら、すぐに円香のところに戻ってくると円香はよくわかっているのだ。

 それは両親も同じなのだろう。母と「今日の夕飯は何にしようか」なんて会話をしながら過ごす。父は父で「朔也くんはうちで夕飯を食べさせると康弘に言っておこう」なんて言って、康弘に電話をしているようであった。

 それから母と夕飯の献立を決め終え、母がそろそろ買い物に行かなければと言いだしたところで、円香は時計を確認する。そろそろ夕方になろうという時刻で、確かに買い物に行かなければと思うが、円香はそのことよりも朔也が席を外してから思ったよりも時間が経過していることに驚いていた。もう三十分以上が経過している。こんなに放って置かれたのは初めてだ。

 円香は麗香が何か無茶を言っているのではないかと心配になる。麗香が朔也を慕うのは構わないが、大事な人を困らせてほしくはないのだ。

 円香は両親に断りを入れると、すぐに二人の様子を見に麗香の部屋へと向かった。
< 11 / 201 >

この作品をシェア

pagetop