「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~
 エレオノールは感慨深い思いで隣に立つジークハルトを見上げる。

「お前、最初からわかっていたんだな? だから俺に、エルを母親代わりに連れて行けと言ったんだ」

『そうよ? 両親と一緒にいさせてあげるのが優しさってものでしょ』

「どうして今まで黙っていた?」

『おもしろいからに決まってるじゃない。――あ』

 話していたシュルーシュカの声が優しくなる。

『リュースが帰って来たわ。それじゃあ、あとはごゆっくり』

 それきり念話が途切れ、静かになる。

 妙な気まずさを覚えたエレオノールだったが、ジークハルトは違った。

「さすがに今夜はもう邪魔をしに来ないだろう」

「そう、ですか」

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