【完結】スキャンダラスな愛され契約~危険な魅力の幼馴染の愛は重い~
「え、瑛二くん、本当は私のこと、そうは思っていないでしょ……?」

 今にも消え入りそうな声で、そう言う。

 私の言葉を聞いたからなのか、瑛二くんの身体がびくんと跳ねた。

 ……図星、なんだろうな。

「瑛二くんにとって、私って――」

 ――妹分に、過ぎないでしょ?

 そう問いかけようとしたのに、言葉は続けられなかった。

 ほかでもない瑛二くんが、私の身体をぎゅっと抱きしめてきたから。

「……みつばにとって、俺ってなに?」

 その後、静かにそう尋ねられた。

 私にとっての瑛二くん。……それは、兄貴分だ。

「瑛二くんは、私にとって今も昔も……その、兄貴分、だから」

 決して恋愛感情を抱いていたわけじゃない。

 それをわかってもらいたくて、私ははっきりとそう告げる。

 だって、これは瑛二くんにも私にも。確かなメリットのある契約結婚なんだから。

 ……愛して、愛されての結婚じゃない。

「だからね、その。……私のことは、ただの同居人だと思って」

 そう。私と瑛二くんはただの同居人。世間一般から見て夫婦かもしれないし、身内からすれば同棲生活を送っているのだろう。

 でも、私たちが自分たちの関係を誤解していなければ大丈夫――と、言おうとして。

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