【完結】スキャンダラスな愛され契約~危険な魅力の幼馴染の愛は重い~
 ふと、視界が急に移動した。

「……え?」

 驚いて、目を見開く。

 だって、端正な瑛二くんの顔が、私の視界いっぱいに広がっているから。

 しかも、私の身体はベッドに横になっていて。

 これは、間違いなく押し倒されている。瑛二くんの手が、私の肩を掴んでいるのもその証拠だった。

「あ、あの、瑛二、くん……?」

 頬が引きつっているのがわかる。

 どうして私が彼に押し倒されているのか。どうして彼は、私を押し倒したのか。

 理由も意味も、状況さえもわからなくて。混乱する私の額に、瑛二くんが自身の額を押し付けてきた。

「――好き」

 そして、彼ははっきりとそんな言葉を口にする。

 ……好き? 好きって、なに?

(す、好きって、好き、だよね? 隙とかじゃないよね……!?)

 自分がなにを考えて、頭の中だけでなにを呟いているのかもわからない。

 ただ、彼の言葉の意味をかみ砕こうとして、なのにかみ砕けなくて。じっと彼の目を見つめて、瞬きを繰り返すことしか出来ない。

「みつば。俺、みつばのこと、ずっと好きだったんだけど?」
「……え」

 意味がわからない。

< 22 / 55 >

この作品をシェア

pagetop