【完結】スキャンダラスな愛され契約~危険な魅力の幼馴染の愛は重い~
「もちろん、恋愛感情として。……上京した一番の理由はみつばから離れるため。わかる?」

 わかる? って言われても、分からない。

 大体、瑛二くんは上京する理由を「俳優になるから」と言っていたような気がするんだけど……?

「え、瑛二くん、俳優になるからって、上京して……」
「あぁ、そうだよ。……昔、みつばが俺の演技褒めてくれて、俳優になれるって言ってくれたから」

 その言葉を、すぐには思い出せなかった。けど、思い出す。

(そうだ。瑛二くん、高校で演劇部に入ってて……!)

 当初は裏方希望だったのに、その顔の良さで表舞台に立たされていた瑛二くん。

 あまり乗り気じゃないのに、その演技がすごくて、私は感動のあまり瑛二くんにそう告げた。

 ……思い出した……って、それってつまり。

「わ、私の一言で、将来決めちゃったの……!?」

 そういうことに、なるんじゃないだろうか。

「そうだけど? だって、俺にはみつばしかいらないから」

 彼はあっけらかんとそう言うけれど、もうなにを返せばいいかわからない。

 ぱちぱちと何度も何度も瞬きを繰り返す私の頬に、瑛二くんが指を押し当ててくる。

「今回プロポーズしたのも、一番は下心からだった。あと、結婚してから惚れてもらおうって」
「……は、は?」
「だって、このままだったらみつばのストーカー、どうするかわからなかったし」

 あっけらかんと彼はそう言う。……いや、怖い怖い! 堂々と犯罪予告しないで!
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