【完結】スキャンダラスな愛され契約~危険な魅力の幼馴染の愛は重い~
「わ、私、そういうの、無理……!」

 瑛二くんは恋愛経験豊富かもだけど、私の歴代彼氏は一人だけだ。……本当、本当に無理!

「なんで?」
「なんでって……そりゃあ、そりゃあ……!」

 幼馴染で妹分の私を、そういう風に見れる?

 そう問いかけようとしたけど、瑛二くんは私のことを『そういう意味』で好きらしい。

 これは通用しない。

(どう、すればいいの……?)

 頭の中が混乱して、ぐちゃぐちゃになる。思考回路はめちゃくちゃになって、見事に真っ白。ショート寸前。

「みつばは、俺に触れてほしくない?」

 彼がそう問いかけてくる。頭の冷静な部分で考えてみる。……触れてほしくないとか、そういうのは……ない、かも。

「ち、がう……と、思う」
「じゃあ、なんで嫌?」
「……怖い、から」

 ちょっと考えて、答えを導く。

 私には男性経験なんてない。だから、嫌とか、そういうもの以前の問題だった。

「怖い……よ。だって、私、本当に……」

 例の彼氏とは、手をつないで抱きしめ合うくらいしかしたことない。

 キスだって、してなかったんだもの。

「……じゃあ、約束する。怖いことは、しない」

 瑛二くんが、真摯な眼差しで、そう言葉を紡いだ。

 私は目をぱちぱちと瞬かせる。

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