【完結】スキャンダラスな愛され契約~危険な魅力の幼馴染の愛は重い~
 ◇

 翌日。ショッピングモールの開店時間につくように計算して、マンションを出た。

 予想通り平日の午前中ということもあり、そこまで混んでいない。それにほっと息を吐きつつ、私は瑛二くんと買い物カートを押していた。

「瑛二くん、お酒買いすぎ」

 彼がさも当然のように缶ビールを買い物かごに入れるのを横目に、私はそう文句を垂れる。

 それを聞いた瑛二くんは「またしばらく買い物に来ないんだからさ」と答える。

「買い物は、二週間か三週間に一回程度にしたほうがいいからな。……いろんな、意味で」

 彼の言葉を聞いて、私は「仕方がないか」と思って、口を閉ざした。

「食料品買ったら、帰るか」
「そうだね」

 一応これよりも前に生活用品は購入したし、至急必要なものもないはずだ。

「そういやさぁ、みつば」

 駐車場で荷物を積み込んでいるとき、不意に瑛二くんが私の名前を呼ぶ。

 だから私が彼を見つめてきょとんとする。

「いや、なんでもない」

 でも、しばらくして瑛二くんはゆるゆると首を横に振って言葉を締めくくった。

 一体、なんだったのだろうか。怪訝に思う私を他所に、瑛二くんは運転席に乗り込んで、車のエンジンをかける。

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