【完結】スキャンダラスな愛され契約~危険な魅力の幼馴染の愛は重い~
 帰りにコンビニに寄って、冷たいカフェラテを二人分購入する。私は夏でも冬でも冷たいものだ。……恥ずかしながら、猫舌で熱いものが苦手だったりする。

 ストローでカフェラテをすすっていると、視界にすっかりと見慣れたマンションが入る。

 ……でも、なんだかちょっとおかしい。

(なんか車、多くない?)

 なにかあったのか……と思って、私は瑛二くんに声をかけようと視線を動かす。

 彼は、なにも言わずにマンションの側を通り抜けた。

「瑛二くん?」
「……悪い、一旦実家戻るぞ」

 彼が淡々とそう言って、車を走らせる。

 その横顔を見て、私は胸の中に確かな焦燥感が宿っているのに気が付いた。

(なにか、あるんだ)

 しかも、これは瑛二くん絡みなんだろう。一瞬でそれを悟って、私は黙る。

 カフェラテのカップを握りしめて、瑛二くんを横目に観察する。……いつも通りの表情に見えるのは、サングラスをかけているからだと思う。引き結ばれた唇は、微かに震えていた。

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