出会った彼は

「いや、どうせあの会場に居たらわからないだろうし、行ってから感想でも言おうかなって思ってたんだけど…。ごめん、嫌だった?」


「嫌なわけないじゃん。めっちゃ嬉しかった!でも欲を言えば知ってたかった!」

そういう涼太くんの顔が浮かんでくる。


「それはごめん。」

「ねえ、どうだった?」

「すごくかっこよくてキラキラしてた。やっぱりアイドルやってる涼太くんは最高だよ。無敵。」

「ほんと!?俺のファンサ気付いてくれた?」

少し興奮気味に話す涼太くんの声がスピーカーから聞こえてくる。


「あ、あのファンサって私にだったの?」

「芽依ちゃん意外見えてない!」

アイドルとして、それはどうなの?と思うところだけれど、そんなところも嬉しくて。かわいい。


「ちゃんと見てたよ。ファンサ貰って最高。」

「よかった~。芽依ちゃんはいつ帰るの?」

「明日だよ。夕方には新幹線に乗る予定。」

「そっか。明日は来ないんだね…。」
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