出会った彼は

ドライヤーが終わると、そのまま後ろから抱きしめられる。


「俺とおんなじ匂い。」


それはそうだ。急でお泊りセットなんて用意していないから、涼太くんの家にあるものをすべて使わせてもらった。


「俺も風呂入ってくる。」

そう言ってお風呂場に姿を消した涼太くん。


すぐにお風呂から上がってきて、涼太くんも部屋着を着ている。

「芽依ちゃん、服おっきかった?」

「うん。少し。」

「でもなんか、俺の服着てる芽依ちゃん新鮮。いいね。ずっとこれでいいよ。」


人の話を聞いているのだろうか。全く聞いていないような口ぶりでそう話す涼太くん。

「今日着てた服、洗濯しておく?」

「いや、別に大丈夫。1日くらいなら平気。」


私がそう答えると、そっか~と笑って涼太くんが手を引く。

「そろそろ寝よっか。」


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