星のような僕らは

始まりの記憶

蒼也が迎えに来てくれて、無事に蒼也のお兄さんと合流する事が出来た。
「おはようございます」
「おはよう、蒼也の兄の明斗です。今日はよろしくね」
「蒼也さんと曲を作ってます。藍空梨歌です。
こちらこそ、よろしくお願いします」
「さっ、出発しようか。荷物、預かりますね」
「はい。お願いします」
「ほら、乗れよ」と気づけば、蒼也が車のドアを開け、私が乗るのを待っていた。
「蒼也も楽しみなんですね」
「そうだね。蒼也は星と音楽が小さな頃からの友達のようなものだから」
「音楽もですか?」
「蒼也はある女の子に出会って、それから、音楽が好きになった。その子にもう一度会う為にも続けてるんだ」
「どんな子だったんですか?」
「藍空さんみたいな子だよ」
えっ?
「さあ、行こう。蒼也が待ってる」
と明斗さんは歩いて行ってしまった。
蒼也に音楽を教えた女の子か。
その子が蒼也の初恋だったりするのかな。
もし、そうだったら、何か、嫌だな。
...あれ?
今、私、嫌って思った。
蒼也に好きな人がいたら、嫌って思った。
何でだろう。
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