イケメン妻はお飾りの年下夫の愛に囚われる
 でもこれは、男性なら普通のことなのかもしれない。

 好きでもない相手、たとえばお金で買った娼婦にも男は突き立てることが出来るのだ。

 それは性的な快楽を求めての故だ。

 ラファエルも、もしかしたらそうなのかも。そう思うと、深い悲しみがアニエスを襲った。

 自分の中にはラファエルの体の一部が入っているのに、ピタリと合わさって、ひとつに溶け合っているのに。

 彼を身内に収めるという、一番親密な状態でありながら、心が遠いと感じる。

 彼が与える官能から逃れようと体を揺らすが、少々余裕を持たせているとは言え、紐で繋がれたままではそれもできない。
 
「お願い…紐を…外して」

 呼び覚まされた快楽の疼きに、自由にならないこともあり、もどかしさを覚え訴える。
 
「駄目です。あなたの騎士としての腕前は知っています。外した途端、あなたに攻撃されたら、僕は太刀打ちできない」

 腕力ではラファエルに劣っても、アニエスは日々訓練している騎士だ。

 今は縛られているため何も出来ないが、確かに本気を出せば簡単に彼を組み伏せられるだろう。
 
「そんな…こと、あ、ひぁ、ああ」
 
 ラファエルがアニエスの体の角度を変え、中を抉るように動かした。

 戦慄が走り抜け、アニエスは嬌声と共に腰をバウンドさせた。お腹に力が入り、中にあるラファエルのものをギュッと締め付けた。

 四肢を縛る布がビイインと張る。
 
「く…すごい締め具合だ。引きちぎられそうだ」 
 
 ラファエルの顔が苦しげに歪む。そんな苦しそうにしている時でも、彼は美しかった。

 ズンと、更に彼が中へと押し入ってくる。

「ようやく全部入りました」

「あひ、ああ」

 上から押し込めるように突き刺さった彼の先端が、アニエスの最奥を突つき、彼女は喘いだ。
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