強引社長は才色兼備のOLにご執心 ~そのキス、どういうつもりですか?~
え、あれ告白だったの?
『俺、おまえに惚れたわ』って、なんって雑な!
いっそ清々しく己のモテ自慢を認めたことよりもそこを胸の中で突っ込みつつ社長の言葉に耳を傾ける。

「その涙を、浮気野郎なんかのために流してんのも気に食わなかった。 芹澤の泣き顔だけじゃなく、全部を俺だけのものにしたい。そんな感覚、これもう恋だろ!ってなったわけだ」

社長の迷言に対する説明を受けて、私はみるみる訝しげな顔になる。

「それを恋だと判断するには尚早なのでは…」

しかもそれをあの一瞬でしたって言うんだから、誰が本気にするだろう。…あぁ、彼を狙ってる女子なら喜んで受け入れるのかも。でもあいにく、私はこのザンネンな性格の彼に興味も恋愛感情も持っていない。不意打ちのキスにはドキドキしたけどね。

「いいや、俺は確信してるね。俺はおまえに惚れている」

そんな改めて宣言されても…。どこまでもマイペースな社長になんと物申そうか。

「それは結構なことですけど。私は社長とはお付き合いしません」
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