強引社長は才色兼備のOLにご執心 ~そのキス、どういうつもりですか?~
山根さんは不服そうに項垂れて、それから呟くように言った。

「やっぱり芹澤さんは社長ぐらいにしか興味無いかぁ。俺みたいな平凡な人間は社長の足元にも及ばないもんなー」
「よく分かってんじゃねーか、山根。 ほら、さっさと仕事戻れ」

いやいや、その社長こそいちばん興味無いんですが!?
社長もなに満更でも無い顔してるの!山根さんが素直に返事をしてオフィスに戻っていくのを見届けてから、私はきっと社長を睨みつける。

「適当なこと言わないでください。 あと重い!」

肩に乗っかる社長の腕を雑に払い除けると、私はひとりで歩き出す。

「待ってよ、芹澤。悪かったって。そんな重かった?」

そこじゃないっての…。ほんっとマイペース!鈍感なんだか鋭いんだかわからない!もしや計算?モテ男のテクニック的な?
もーなんでもいい。椿一静!百戦錬磨の色男に、私が実らない恋を実感させてやるわ。
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