強引社長は才色兼備のOLにご執心 ~そのキス、どういうつもりですか?~
出張2日目も、仕事は無事に完遂した。社長とも何も無かった。というか、何も無いように避けまくった。
なるべく清水さんにくっついて、二人きりなんて言語道断。会話も最低限しかしてない。部屋に連れ込んで突然キスするような男だもの。警戒態勢は万全にして然るべし。

出張が明けて、通常通り出勤した。社長が総務に買ったお土産とは別に、瑠夏ちゃんには仙台名物だと店員さんにおすすめされたお菓子を渡して。

「大丈夫でしたか? 社長に何かされたりしませんでした!?」
「うん、大丈夫。 何も無いよ」

まさか、盛大にキスをかまされました、なんて言える訳もなく。当たり障りのないようにそう答える私の頬は引き攣ってなかったはず。社長とのことを話したら、瑠夏ちゃん悲鳴を上げそうだもん。

それに何より、私自身が信じられない。あんな、油断も隙もない社長の強引なキスにドキドキしたなんて。
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