強引社長は才色兼備のOLにご執心 ~そのキス、どういうつもりですか?~
「あ、あなたは、この前の…!」
「どの面下げてこんなとこまで会いに来てんの? 反省してるフリして縋りつけば許してもらえるとでも思った? 涼があんたのせいでどれだけ傷ついたか分かるか?」

質問攻め…!怖い!イケメンなだけあって迫力が…。

「そ、その、俺は、ちゃんと反省して、涼に会いに――」
「だから、その名を呼ぶなって。何度言えば分かるんだ」
「ひっ、…」

完全に怯えきった湊はあろうことか私に視線を寄越してくる。助けてって言ってるつもり?この期に及んで、本当にどうしようもない人ね。

「帰って。今すぐに。二度と私の前に現れないで」
「ごっ、ごめんなさい…!」

言うなり、湊は足をもつれながら退散していった。その姿が見えなくなって、ほっと胸を撫で下ろす。
これで、もう終わり。今度こそ、もう会うことはないだろう。
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