スイーツ王子の溺愛はケーキよりもなお甘い

「そんなに見ないでください……」
「好きなものはじっくり観察する主義なんだ」

 ――知ってる。
 だって、結乃もいつも柊登を見つめていたから。

 ぷるぷる震えながら必死になって耐えていると、ふと大きいばかりでみっともない胸が気になってくる。

「お、おかしくないですか……?胸ばっかり大きくて……」
「なんで?」
 
 柊登は結乃の胸の谷間に鼻先を埋めた。

「俺は結乃ちゃんのすべてが好きだよ。マシュマロよりも弾力のあるぷにぷにのほっぺたも。ポップコーンみたいに弾む声も。飴細工と同じ艶々の髪も。全部が愛おしい」
「そんな……恥ずかしいです」

 柊登が好きなスイーツに例えられると、本当にスイーツになった気持ちにさせられる。
 光栄だけれど恐れ多い。
 柊登は結乃の目を真っ直ぐ射抜いた。

「君のすべてを味わわせて」

 味わうという言葉通り、柊登は結乃の全身を啄み始めた。
 純白のシーツが掛けられたベッドの上はまるで皿のようだった。
 狙いを定めてフォークを動かすのは柊登で、結乃を味わいつくそうと虎視眈々と狙っている。
 身体を貫く初めての痛みは耐えがたいものだったが、手取り足取り優しく導かれた。
 身も心も蕩けるマリアージュは、結乃を恍惚とさせた。
 このまま混ざりあって溶けてなくなってしまいたい。

「好きだよ、結乃」
「私もです。柊登さん……」

 ふたりは見つめ合うと、極上のスイーツよりも甘い口づけをかわした。
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