このたび聖女様の契約母となりましたが、堅物毒舌宰相閣下の溺愛はお断りいたします! と思っていたはずなのに
異界からやってくる聖女は、一人のみ。
「もしかして……マリーを異界に戻したら、新しい聖女がやってくる?」
クライブはそう考えた。
「駄目だ……駄目だ、駄目だ、駄目だ。駄目に決まっている。マリアンヌを異界に戻すなど、あってはならない」
エーヴァルトがご乱心である。妄想の酷い男なのだ。仮に、本当にマリアンヌがいなくなったとしたら、彼は国王の職務を放棄するかもしれない。あってはならないことだが、あり得そうで怖い。
それに、マリアンヌを本当に異界に戻せるかどうかもわからない。そして、二度目の召喚の議を行ったとしても、必ずしも成功する保証もない。
それよりも何よりも、クライブ自身が、それをどこかで拒んでいた。
マリアンヌがいなくなったら、イリヤもあそこにいる意味がなくなるだろう。それが気になったのだ。
「自警団にも頼るか、もしくは仕事を探している者をそれとなく使うか、ですかね」
クライブの呟きに、エーヴァルトも思案を巡らせているようだ。
「追加予算。考えたほうがよさそうだな」
「そうですね。各地の魔物討伐費用、これは追加で必要でしょう」
「そうなるな……」
エーヴァルトが頭を抱え込んだ。
「もしかして……マリーを異界に戻したら、新しい聖女がやってくる?」
クライブはそう考えた。
「駄目だ……駄目だ、駄目だ、駄目だ。駄目に決まっている。マリアンヌを異界に戻すなど、あってはならない」
エーヴァルトがご乱心である。妄想の酷い男なのだ。仮に、本当にマリアンヌがいなくなったとしたら、彼は国王の職務を放棄するかもしれない。あってはならないことだが、あり得そうで怖い。
それに、マリアンヌを本当に異界に戻せるかどうかもわからない。そして、二度目の召喚の議を行ったとしても、必ずしも成功する保証もない。
それよりも何よりも、クライブ自身が、それをどこかで拒んでいた。
マリアンヌがいなくなったら、イリヤもあそこにいる意味がなくなるだろう。それが気になったのだ。
「自警団にも頼るか、もしくは仕事を探している者をそれとなく使うか、ですかね」
クライブの呟きに、エーヴァルトも思案を巡らせているようだ。
「追加予算。考えたほうがよさそうだな」
「そうですね。各地の魔物討伐費用、これは追加で必要でしょう」
「そうなるな……」
エーヴァルトが頭を抱え込んだ。