身代わり少女は、闇夜の帝王の愛に溺れる。
一葉さんってば、一体私をどこに連れて行く気なんだろう……?



ただでさえつかみどころがなくて、私の想像の斜め上の行動を取ってくる人だ。



『僕と一緒に来て欲しい所』がどんな場所かなんて、見当がつかなくて当然だとは思うけど。



そこには私と一葉さんの二人だけで行くのかな……?



マンションにある自室に戻ってからも、それからも。



頭の中がモヤモヤしたまま残りの平日を過ごして、あっという間に約束の日になった。


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