海が凪いだら迎えに来てね〜元カレ海上保安官に極秘出産が見つかるまでの軌跡〜
「ほら、やっぱ好きだったんじゃねぇか。中嶋のこと。」
私の反応を見て、シュンっと俯いてしまった凪砂に慌ててフォローしようと、私は凪砂に奪われたスマホを取り返し、ウェブサイトで急いである人物の検索をかける。
私の突然の行動に驚いた様子の凪砂は、黙ってその光景を見ている。
やがて、検索して出てきた画像から、当時の"中嶋くん"の写真を引っ張り出し、それを凪砂に突きつける。
「これっ!この人っ!この俳優さんっ!当時流行ってた恋愛ドラマの主人公で、そのドラマの翌日学校でみんなと"中嶋くん"について語ってた!絶対それだっ!それ以外考えられない!」
めちゃくちゃスッキリして、満面の笑みで凪砂にそう言った私に、凪砂は何度か瞬きを繰り返す。
「─…は?じゃあ、お前が学生のころ好きだったやつって・・・」
はてなマークが飛んでいる凪砂が可愛くて、もうどうにでもなれっと思えてくる。
「─…凪砂だよ。私だってずっと前から凪砂のことだけ好きだった。」
しっかり目を見てそう言った私に、凪砂は目を見開いて驚くと、イスから立ち上がって私から距離をとって少し離れた。
「っは・・・?何言ってんの、お前っ!嘘だろっ?!だってお前は中嶋のことがっ・・・いや、っえ・・・まさか俺たち・・・ただすれ違ってただけなのか?」
少し遅れて理解したのか、たどり着いた凪砂の答えに、私も半信半疑で頷いた。