海が凪いだら迎えに来てね〜元カレ海上保安官に極秘出産が見つかるまでの軌跡〜
「あんな風にお前を抱いたことは、許される行為じゃないって後から凄く反省した。不安定になる度に、俺はお前にあんな事をするようになったらって考えると・・・やっぱり、どうしたってお前とは別れるしかないと思ったんだよ。」
そっか、だからその後の私の誕生日、、最後に約束を守って会いにきてくれたんだね。
全部繋がって、なるほどなぁっと理解した私とは違い、凪砂は目を閉じてため息をつく。
「ごめんな・・・俺、クズで。」
─…クズ?
凪砂がクズなら、世の中の男の人はみんなゴミクズだ。むしろ凪砂みたいなクズなら拾い集めてコレクションにしたい。
「凪砂・・・私、凪砂に感謝してるんだよ?あの日のことは受け入れた私にも責任はあるし・・・そんなことより、瀬凪を授かったって分かった日から今までずっと、私は凄く幸せだった。それに・・・」
私は凪砂の手を取り、そっと自分の心臓に持っていく。
「凪砂が居ない間も、凪砂はずっとここに居たよ。ちゃんと私の真ん中に居てくれた・・・だからずっと頑張って来られた。いつか凪砂に、頑張ったって・・・褒めてもらえるようにっ・・・私はずっと、凪砂のことを待ってたよ」
─…もういいよね?
私、凪砂が好きだって言っても、、
「大好きっ・・・初めて好きになった日からずっと、凪砂の事だけが好きっ、、」
「お前っ・・・もうそれ以上何も言うな。俺の心臓が持たねぇ。」
愛を伝え続ける私を黙らせるように、凪砂はグッと私を引き寄せて、力いっぱい抱きしめてくれた。