海が凪いだら迎えに来てね〜元カレ海上保安官に極秘出産が見つかるまでの軌跡〜
車で来ていた洋平に乗せてもらって来たのは、パンケーキが有名なカフェだった。
「俺、ここのモーニングすげぇ好きなんだよね〜・・・卵がめちゃくちゃフワフワしてて、ヤバいんだよ!萩花も同じやつでいいよな?」
っと勝手にメニューを決められる。洋平は昔から自分がいいと思うものを他人にも押し付けてくる、少し迷惑な人間だった。
まぁ助けて貰った手前、文句を言うのも悪いし黙ってそれに従い、一緒に料理が到着するのを待つ。
───気まずい
私のこのお腹を見た時点で、妊婦だということに気付いたはずなのに、洋平は一切それに触れてこない。
どう取り繕ってもバレてると思うと、もう観念するしかないなっと腹を括った。
「─…何も、聞かないの?」
恐る恐る声をかけた私に、
「ん?逆に、聞いていいの?」
なんて、予想外の回答に言葉を失う。