もつれた心、ほどいてあげる~カリスマ美容師御曹司の甘美な溺愛レッスン~
 ドライヤーで乾かし終わると、玲伊さんはわたしの髪を手に取って、ちょっと眉をしかめた。

「うーん、やっぱり一日おきにトリートメントや頭皮マッサージをする必要があるし、週一でオイルパックもしないと。ヘア専門のパーツモデルができるクオリティまで持っていきたいからね。ちょっと大変だけど頼むよ。中途半端な施術はしたくないから」

「わかりました」

 玲伊さんはわたしのケープを外してくれた。

「でも思ったよりもすぐに良い結果が出せそうだ。優ちゃんは性格だけじゃなくて髪も素直で助かるよ」

「髪はわかりませんが……性格はぜんぜん素直じゃないです」
「いや、そんなことはない。素直で正直で真面目だよ、優ちゃんは」
 そう言って、玲伊さんはにっこり微笑んだ。

 セット椅子から降り、わたしは「ありがとうございました」と頭を下げた。

「どういたしまして。さてと、これからすぐ、海外とのリモート会議があってね」
 
 サロンを出ると、玲伊さんは先に立って歩き、エレベーターホールまで送ってくれた。

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