もつれた心、ほどいてあげる~カリスマ美容師御曹司の甘美な溺愛レッスン~
 
「そっか。でも、俺から見ても本当によく頑張ってくれているよ。そんな優ちゃんに、今日はご褒美を上げたいと思って」
「わ、ご褒美ですか?」

「うん。今日の昼食はカフェじゃなく、俺の部屋に用意したから」
「玲伊さんの部屋で……いただくんですか?」

「正確に言えば、屋上のテラスで。今日は天気がいいからね」

 たしかに、梅雨とは思えない好天だ。
 6月も半ばを過ぎて、例年なら雨続きのはずだけど、今年は空梅雨らしい。

 こんな日に屋外で食事をしたら、気持ちが良いに決まってる。

「カフェのお食事をわざわざ8階に?」

「さあ。どうかな?」彼は思わせぶりに言った。

 それから、メイク道具を持ってきて、化粧を直し、じゃあ行こうか、とわたしに立ち上がるように促した。

< 122 / 277 >

この作品をシェア

pagetop