もつれた心、ほどいてあげる~カリスマ美容師御曹司の甘美な溺愛レッスン~
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翌日、わたしたちは高木書店に行き、祖母にふたりで暮らしたいと思っている、と告げた。
「藍子さんに寂しい思いをさせてしまうのではないかと、それが心配なんですが」
という玲伊さんを祖母は「何、言ってんだい」と笑いとばした。
「ばあさんに遠慮して、好き合ってる男女が一緒にならないってほうがよっぽどおかしいだろう。最近、優紀は前にも増して、ぼんやりしてることが多くってね。どうせ玲伊ちゃんのことばっかり考えてるんだろうよ、うっとうしいから早く一緒になってくれって思ってたとこだよ」
「わたし、そんなにぼんやりしてた?」
「ああ、気づいてなかったのかい? しょっちゅう赤い顔して、ぼーっと外眺めてんだから。まあ、お相手があの玲伊ちゃんなら致し方ないことだな、とも思ってたけどね」
わたしは顔を真っ赤にしてうつむいた。
返す言葉がない。
「いや、俺もまったく同じなんで。最近、仕事が手につかなくて困ってたんです」と玲伊さん。