もつれた心、ほどいてあげる~カリスマ美容師御曹司の甘美な溺愛レッスン~
 祖母はそんな玲伊さんを横目でちらっと見ると
 「ごちそうさま。あーあ、今日は暑くてたまんないね」と手でパタパタあおぐ真似をする。

 「もう、おばあちゃん」

 祖母は満面に笑みを浮かべて、わたしと玲伊さんの手を取った。
 「あたしは心底、嬉しいんだよ。子供のころから可愛がってた二人が好き合ってくれるなんて」
 
 そう言ってわたしを見つめる祖母の目が、少し潤んでいる。
 でも、そこには嬉しさだけでない何かが隠れている気がして、少し違和感を覚えた。


 その理由(わけ)はすぐに知れた。

 その日は祖母の作った夕飯を玲伊さんも一緒に食べた。

 メニューは冷しゃぶときんぴらと味噌汁。

 「今日、誕生日なんだろう? こんなもんしかなくて、すまないね」

 「いや、家庭料理に飢えてるので、とってもうまいです」
 その言葉どおり、玲伊さんは三杯おかわりした。

 食事が終わるころ、祖母はわたしたちの方を見て、話し始めた。

 「ずっと、優紀に言わなきゃならないと思っていたことがあってね」

 「どうしたの、急に改まって」

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