もつれた心、ほどいてあげる~カリスマ美容師御曹司の甘美な溺愛レッスン~
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兄が柔道部の後輩に声をかけてくれて、あっという間に荷物を運んでくれたおかげもあって、引っ越しは半日で済んだ。
彼らには、いつもの焼き肉店を?玲伊さんのツケ?ということで予約して、お礼がわりとした。
兄の食べっぷりを知っているわたしとしては、あとでどれほどの請求が来るか、かなり心配だったけど。
その日、玲伊さんは早めの時間に帰ってきた。
夜の施術の予約を入れないようにしてくれていたのだそうだ。
わたしもさすがに疲れていたので、食事の準備までは手が回らず、薬膳カフェのテイクアウトで軽く夕飯を済ませた。
食事のあと、玲伊さんが言った。
「まだ、ちょっと食い足りないな。屋上でビールで乾杯するか。引っ越しの祝いに」
「わ、素敵」
彼は缶ビールを入れたクーラーボックス、わたしはポテトチップスを手に、屋上への階段を上がった。
自宅でビアホール気分が味わえるのも、なんとも贅沢なことだ。