もつれた心、ほどいてあげる~カリスマ美容師御曹司の甘美な溺愛レッスン~
「あ、そうだ、今日、わたし夕飯いらない」
「用事があるのかい?」

「玲伊さんと、ごはんを食べに行く約束をしていて」
「へえ、いいねえ。あの男前の玲伊ちゃんとデートだなんて」

「デ、デート?!」
 わたしは必死の形相でぶんぶんと首を振った。

「と、とんでもない。デートなんかじゃないって。この間、玲伊さんがここに来て説明してくれたでしょう。彼の仕事の手伝いをするって。その打ち合わせだよ」

 祖母は、ふーん、と答えながらも、納得していないふうだ。

「でも、玲伊ちゃん、優紀のこと、とろけそうな表情で見てたけどね。あれはどう見ても、恋する男の顔だったよ」
「そんなことあるわけないって。おばあちゃん、そのとき、眼鏡かけてなかったんじゃない?」
「いや、そんなことはなかった。書類を読んでいたんだし」

 これ以上、話していると、どんどん変な方向に話が進んでいきそう。
 とりあえず、この場から退散しなきゃ。

「ちょっとコンビニ行ってきていいかな? さすがにお腹が空いてきた」
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