もつれた心、ほどいてあげる~カリスマ美容師御曹司の甘美な溺愛レッスン~
 玲伊さんは少し首を傾げながらも、メニューを開いた。
「どれにする?」

 彼は少し身を乗り出してくる。
 ただでさえ小さなテーブルなので、そうしていると頭が触れ合いそうになる。
 そのことと、そして、あまりにもおいしそうなメニュー写真に夢中になって、回りの視線は気にならなくなった。

「やっぱりマンゴーかな……でも、桃も美味しそうだし。チョコバナナも捨てがたいなあ」

 パフェはその3種類。
 散々迷った結果、わたしはマンゴーパフェを選んだ。
 玲伊さんはラ・フランスのソルベをチョイス。

「お待たせしました」
 店員さんの声とともに、満艦飾と形容したくなるほどフルーツや生クリームたっぷりのぜいたくなパフェが目の前に置かれた。

「わー、すごい」
 わたしが目を輝かせてつぶやくと、玲伊さんは「そっか」と何かに気づいたように一言もらした。

「何……ですか?」
「今、わかった。確実に優ちゃんの機嫌を治す方法」
「?」

「目の前に甘いお菓子を並べればいいんだ、ってことがね」
 そう言って、わたしのほうを見てにこにこしている。

< 92 / 277 >

この作品をシェア

pagetop