もつれた心、ほどいてあげる~カリスマ美容師御曹司の甘美な溺愛レッスン~
 好奇心全開で様子を尋ねてくるおばあちゃんに「今日はいろいろで疲れたからお風呂入って寝るね」とだけ言って、わたしは自室に向かった。

「ふーーーーーーっ」
 お風呂から上がり、自分の部屋に戻ると特大のため息をついた。
 今日はいろいろなことがありすぎて、心底疲れた。
 
 とびきりカッコよくて、とびきり優しい玲伊さん。
 彼の魅力に溺れてゆく自分に、どうやってもブレーキがかけられない。

 もう、完全に手遅れだ。

 一緒にいると嬉しくて仕方がない。
 触れられるとたまらないほどドキドキする。
 ハグされたときは卒倒しかけた。

 でも、素敵だと思えば思うほど、好きだと自覚すればするほど、自分が玲伊さんにふさわしくないことも思い知らされて、まるで水のなかにいるように息が苦しくなる。
 
 彼の回りにいる女性は、どの人も素敵な人ばかりだ。

 焼肉店で会った人は忙しい職業についているのにお子さんもいて、それでいてあんなに美しい。
 笹岡さんもできる女性というばかりでなく、魅力的なオーラを放っている。

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