このままずっと甘い夜を 〜再会した元恋人は溢れる愛を押さえきれない〜
その瞬間、背中に違和感を感じた。


なにかが外れて、重力によりストンと落ちるような――。


それに気づいて、わたしはとっさに胸の前で腕を交差させ、崩れるようにして床にへたり込んだ。


「…どうしたんだね!?大丈夫かい!?」


わたしに手を差し伸べようとした社長さまだったけど、わたしの異変に気づいて思わず後ずさりをする。


わたしは恥ずかしさで、顔を真っ赤にしながらうつむく。


なぜなら、突然背中のファスナーが外れて、パーティードレスがずり落ちたのだった。

瞬時に押さえたけれど、それでも両肩が露出している状態。


「ヤダ〜!澪お姉さんったら、恥ずかしい〜!」


愛理さんは、あえて周りに聞こえるように声を張り上げる。

その声に反応して、辺りにいた人もなんだなんだと視線を向ける。
< 21 / 88 >

この作品をシェア

pagetop