このままずっと甘い夜を 〜再会した元恋人は溢れる愛を押さえきれない〜
この気持ちに嘘はない。


わたしたちは時間も忘れて、何度も何度も互いを求め合った。


名取くんに抱かれる今だけは、唯一の幸せを感じた。

こんなに気持ちが満たされたのは、いつぶりだろうか。


このままずっと甘い夜が続けばいいのに――。


わたしはそう願いながら、名取くんからの激しくもやさしい刺激に溺れていった。



* * *



隣で眠る名取くんの体にそっと布団をかけ直し、わたしは静かに部屋を抜け出した。


白み始めた空の下、わたしは足早に富士川家へと戻った。


『ずっとこうしたかった。…もう離したくない』


…無我夢中で名取くんと深いキスをして、名取くんのぶつけられる想いに酔いしれた。


今思ったら、まるで夢のような甘い時間だった。


ずっと好きだった名取くんと再会して。
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