このままずっと甘い夜を 〜再会した元恋人は溢れる愛を押さえきれない〜
すかさず名取くんが体を支えてくれた。
「大丈夫か…澪。なんだか、顔色もよくないみたいだけど…」
「…大丈夫。たぶん、寒暖差で少し体調を崩しただけだから」
季節の変わり目にはこういうことがある。
食欲不振になったり、貧血っぽくなったり。
名取くんは、近くにあった庭のベンチにわたしを座らせる。
「ありがとう。…でも、意外だった。まさか名取くんがくるとは思わなかったから」
「富士川電機の社長から、『ぜひ娘の誕生日パーティーにきてほしい』って言われたからきたんだ。てっきり澪のことだと思って、出席の返事をしたけど…」
そう。
わたしも、3日前に25歳の誕生日を迎えたところ。
お父さんは覚えてすらいなかった。
だけど、名取くんは違った。
「澪、誕生日おめでとう」
そう言って、名取くんが差し出してきたのは長方形の小箱。
「大丈夫か…澪。なんだか、顔色もよくないみたいだけど…」
「…大丈夫。たぶん、寒暖差で少し体調を崩しただけだから」
季節の変わり目にはこういうことがある。
食欲不振になったり、貧血っぽくなったり。
名取くんは、近くにあった庭のベンチにわたしを座らせる。
「ありがとう。…でも、意外だった。まさか名取くんがくるとは思わなかったから」
「富士川電機の社長から、『ぜひ娘の誕生日パーティーにきてほしい』って言われたからきたんだ。てっきり澪のことだと思って、出席の返事をしたけど…」
そう。
わたしも、3日前に25歳の誕生日を迎えたところ。
お父さんは覚えてすらいなかった。
だけど、名取くんは違った。
「澪、誕生日おめでとう」
そう言って、名取くんが差し出してきたのは長方形の小箱。