このままずっと甘い夜を 〜再会した元恋人は溢れる愛を押さえきれない〜
わたしと名取くんは、病室から出ていく先生に頭を下げた。

ドアが閉まり、名取くんが腰を下ろす。


「…名取くん、会社は――」

「今日はもう休むことにした。仕事なんかよりも、こっちのほうが重要に決まってるだろ」


そう言って、名取くんはわたしのお腹に視線を移す。


「…澪。こんな大事なこと…、どうして言ってくれなかったんだ」

「それは…」

「澪のことだ。また俺に迷惑がかかるとでも思って、このまま隠しておくつもりだったんじゃないのか?」


悔しいけど、名取くんにはすべてお見通しだった。


「迷惑だなんて思うものか。驚きはしたけど、むしろ今はうれしく思ってる。ここに…、俺と澪の子がいるんだから」


名取くんは、やさしくわたしのお腹に手をあてる。


名取くんの手、…温かい。

名取くんがわたしとこの子をやさしく包んでくれているようで、うれしくて涙があふれた。
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