このままずっと甘い夜を 〜再会した元恋人は溢れる愛を押さえきれない〜
わたしは、名取くんと結婚できるのなら…うれしい。

でも同時に、それはこの2人も喜ばせることとなる。


「結弦くん。澪と子ども、それと富士川電機を末永くよろしくお願いします」

「こちらこそ、どうぞよろしくお願いします」


お父さんと名取くんはガッチリと握手を交わす。

これで、内側から名取グループと繋がりを築くことができた。


お父さんは、万が一富士川電機になにかあったとしても、ナトリホールディングスがどうにかしてくれると思っていることだろう。


「つきましては、こちらをどうぞお納めください」


そう言って名取くんが取り出したのは、漆塗りされた艶のある黒色の箱。

その箱を開けて中身を見たお父さんと由美さんは目を丸くした。


そこには、帯封がついた札束がいくつも重ねられていた。
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