このままずっと甘い夜を 〜再会した元恋人は溢れる愛を押さえきれない〜
「結弦くん…、これは?」

「もしかしてっ、結納金…!?」


由美さんの言葉にうなずく名取くん。


「このような場でお渡しするのは大変不躾なこととは承知で、どうしても本日受け取っていただきたくお持ちいたしました」


なにかの手違いではなく、名取くん自ら用意した額であると知って、大興奮の由美さん。


「重雄さん…!結弦さんもこう言ってくださってることだし、ここはありがたく…」

「そ…そうだな。返すというほうが失礼か」


お父さんは由美さんにこくんとうなずくと、結納箱を自分のほうへと引き寄せた。


「それでは、こちらはありがたく頂戴します」

「よかった…。受け取っていただけなかったらどうしようかと思いました」


名取くんは、安堵したように表情をゆるませる。


これで、公私ともに名取グループと関係を持つことができた富士川家。
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