このままずっと甘い夜を 〜再会した元恋人は溢れる愛を押さえきれない〜
「あなた方が澪にしてきた行いのほうがあんまりです」


名取くんの鋭い視線に、愛理さんは口をつぐむ。


「結弦くん!考え直してくれ…!…いや、考え直してください!このとおりです…!!」


お父さんは床に正座したかと思ったら、頭を下げて土下座した。


「お前たちも結弦くんに頭を下げるんだっ…!早く!」

「ど、どうして私たちまで…!」

「…そんなこと言ってる場合か!ナトリホールディングスに切られたら、ウチはおしまいなんだぞ!!」


お父さんは由美さんと愛理さんの腕を引っ張ると、頭を押さえつけて無理やり土下座させる。


「どうかっ…お願いします!!取引だけはっ…!でなければ、何百…何千という従業員たちを路頭に迷わせてしまうことになります…!」


…驚いた。

これまで人を見下してきた人たちが、額が床につくくらいに頭を下げている。
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